賞与の健康保険料や厚生年金が、協会けんぽの表と合わない?!
作成した賞与明細書を見たら、協会けんぽの表と社会保険料の金額が一致しません!
給与明細の場合は協会けんぽの該当する等級の金額がそのまま書き込まれますが、賞与の社会保険料は計算方法が異なります。
たとえば、宮城さんの明細を見てみましょう。宮城さんは介護保険2号被保険者で、社員情報画面の健康保険は19等級、厚生年金は16等級です。
当然協会けんぽの表(事業所所在地が東京の場合)と金額は一致しています。
でも、2020年7月支給の賞与明細書を見るとどうでしょうか。
協会けんぽの表では「13,992」円の健康保険料が「20,405」円、「21,960」円の厚生年金保険料が「32,025」円です。どういうことでしょうか?同じく協会けんぽの料額表の下に、賞与の場合の特殊な計算方法が書かれています。
「賞与に係る保険料額は、賞与額から1,000円未満の端数を切り捨てた額(標準賞与額)に、保険料を乗じた額となります。」
それで宮城さんの場合は、
【健康保険料】 350,000×0.0583(介護保険第2号被保険者の料率11.66÷2)=20,405
【厚生年金保険料】 350,000×0.0915(18.3÷2)=32,025
となり、「給料らくだ」では正しく社会保険料が計算されていることが分かりますね。そういうわけで、賞与の社会保険料は、協会けんぽの料額表と金額が合わなくても問題ないのです。