2020年9月の厚生年金保険における標準報酬月額の上限拡大(32等級の追加)に対応するには?
2020年9月から厚生年金の32等級が追加になりますが、どうやって対応しますか?
「給料らくだ21」は32等級の追加に対応しています。具体的な操作方法を見ていきましょう。
厚生年金保険法における従前の標準報酬月額の上限等級(31級・62万円)の上に1等級が追加され、上限が引き上げられます。
詳しくは日本年金機構の厚生年金保険における標準報酬月額の上限の改定を参照してください。
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■対応する「給料らくだ」のバージョン
「給料らくだ」は「給料らくだプロ21」「給料らくだ21普及版」の「Ver.21.00 Rev.5.00」で32等級の追加に対応しています。製品のバージョンはメインメニューのらくだの絵の下で確認できます。
もし「Ver.21.00 Rev.5.00」未満の場合は、「アップデートがあります」の部分をクリックします。
「アップデートプログラムのダウンロード」画面が表示されたら、「自動でダウンロードと更新を行う」ボタンを押して「Ver.21.00 Rev.5.00」のプログラムをインストールします。
■「社員台帳」で32等級がリストにない(選択できない)原因
「社員台帳」から該当者を32等級に変更しようと思ってもリストに表示されない場合があります。
厚生年金の32等級追加は2020年9月からですが、通常社会保険料は翌月徴収ですので、実際に32等級で徴収されるのは2020年10月支給の給与明細書からです。「給料らくだ」では2020年9月支給の明細書が作成されていない場合、厚生年金の等級のリストに32等級は表示されません。
まずは31等級のまま2020年9月支給の給与明細書を作成する必要があります。
■32等級を追加する方法
1.メインメニュー→「日常処理」タブ→「新規給与」アイコンをクリックし、「10月」ボタンをクリックします。
2.厚生年金31等級の社員がいる場合、「厚生年金保険における標準報酬月額の上限の改定」画面が表示されますので、社員名が正しいことを確認し「OK」ボタンをクリックします。
3.該当の社員の給与明細書を開き、画面右上の「社員情報の確認・変更」ボタンをクリックします。
※もし「社員情報の確認・変更」ボタンが表示されていない場合は、画面中央下部の「社員情報」ボタンをクリックすると表示されます。
4.「社員情報」画面が開いたら、「社保・労保」タブをクリックし、「厚生年金保険料」のプルダウンリストから32等級に変更します。
5.厚生年金の等級が32等級になったことを確認して「OK」ボタンで「社員情報」画面を閉じます。
6.「確認」画面が表示されるので、「はい」ボタンをクリックします。
7.給与明細書上で厚生年金保険料の金額が32等級の額になっていることを確認します。
それにしても、標準報酬月額が32等級になるくらいの収入があるなんて、うらやましいですね。